図面に基づくCNC加工:技術資料から検収まで
CNC加工を発注する際に合意すべきステップ(図面バージョン、材料、初品、寸法検査、納入条件)を解説します。

CNC加工の発注は、ファイルを機械に読み込ませることではなく、要件を正しく定めることから始まります。明確な資料があれば、発注側と加工側が、納入する製品、検査方法、設計変更時の責任について合意しやすくなります。
加工方法を決める前に資料を確定する
2D図面には、寸法、データム(基準)、技術要件を示す必要があります。3Dモデルは形状の評価に役立ちますが、図面上の公差や表面要件に代わるものではありません。資料にはバージョン番号を記載し、ファイル間に不一致がある場合にどのデータを優先するかを確認してください。
材料と仕上げ工程を確認する
材質記号、供給状態、納入すべき証明書について合意してください。熱処理、めっき、アルマイト処理がある場合は、その工程が発注範囲に含まれるか、寸法検査をいつ行うかを明確にします。はめあい部位は、処理前の形状だけを検査するのではなく、仕上げ要件と併せて検討する必要があります。
加工性を評価する
加工側は、段取り方法、工具のアクセス性、ポケットの深さ、薄肉部を検討する必要があります。内角の半径を大きくする、機能に関係しない要求を調整するといった変更は、事前に設計責任者の承認を得なければなりません。生産の都合で図面を勝手に修正してはいけません。
初品はいつ必要か?
新規設計、はめあい部品、リピート発注では、初品検査について双方で取り決めておくべきです。承認資料には、サンプルがどのバージョンに対応するか、どの寸法を検査したか、未確認の要件が残っているかを明記する必要があります。外観が良好なサンプルであっても、すべての技術特性を満たしているとは限りません。
検収と変更対応について合意する
生産前に、重要寸法、抜き取り範囲、報告書の様式をリスト化してください。製作途中で図面が変更された場合は、材料、プログラム、加工済み部品、納期への影響を再評価します。これにより、発注したバージョンとは異なるバージョンで発注側が検査してしまう事態を防げます。
ZINITEKとのご相談時に送るべき資料
図面、モデル(ある場合)、材質記号、試作数量とロット数量、表面要件、検収基準、希望受領日をご準備ください。矛盾のある資料のまま見積もりを依頼するのではなく、未確定の点に印を付けて加工方法をご相談ください。


