3Dスキャン、CADモデル、製作図面の違いとは?
スキャンデータ、再構築モデル、製作用資料の違いを理解し、リバースエンジニアリングサービスの範囲を正しく発注しましょう。

3Dスキャンファイルが、そのまま製作に使える図面になるわけではありません。リバースエンジニアリングサービスを依頼する際は、必要な成果物が、形状の確認、偏差の検査、設計変更、加工の発注のどれに使うものかを決める必要があります。
スキャンデータは測定された表面を表す
取得結果は、点群データまたはサーフェスメッシュとなります。このデータは調査時点で測定された形状を表しており、サンプルの摩耗や損傷による変化も含まれます。観察できなかった部位については追加測定の方法を検討する必要があり、確認済みの形状とみなすべきではありません。
CADモデルは設計と編集のためのもの
CADの再構築は、データを解釈し、設計プロセスで使用できる形状にする工程です。成果物をサーフェス、ソリッド、パラメトリックモデルのいずれにするかを双方で合意する必要があります。サンプルの現状をそのまま再現する要件と、公称設計を復元する要件とでは、異なるモデルになる場合があります。
製作図面は機能要件を補う
形状に加えて、図面には寸法、公差、データム、材料、表面を定める必要があります。材質記号や熱処理条件などの情報は、スキャンした形状だけから確実に推定することはできません。古い資料、使用条件、設計責任者による確認を組み合わせる必要があります。
使用目的に応じて範囲を選ぶ
形状を確認するだけであれば、スキャンデータで十分な場合があります。設計変更や組立の検討が必要な場合は、CADモデルの使用可能性を明確にしなければなりません。製作を発注する場合は、承認済みの図面と検査基準も必要です。成果物を正しく指定することで、見た目は良くても次の作業に使えないファイルを受け取る事態を避けられます。
サービスの検収方法
ファイル形式、検査対象の部位、モデルとサンプルの適合度の評価方法について合意してください。はめあいの機能によって要件が異なる場合は、すべての部位に共通の偏差値を設定すべきではありません。直接測定した部分、推定で作成した部分、お客様の確認が必要な部分を明記します。
ZINITEKへ送る資料の準備
サンプルの写真、全体寸法、使用目的、はめあい部位、希望する出力形式をお送りください。サンプルが摩耗している場合は、損傷部位に印を付け、可能であれば相手部品もご提供ください。これらのデータにより、スキャンとリバースエンジニアリングの範囲を正しく協議できます。
写真:SCAN IT 3D · CC BY-SA 4.0 · 改変なし。


